社長メッセージ
當社はグローバルにビジネスに取り組む中、現在のロシア?ウクライナ情勢について深く憂慮しております。全ての人々が1日も早く平穏を取り戻し、世界平和が訪れることを心から願っております。
2021年4月に始動した「中期経営計畫2023」~Start of the Next Decade~は2年目に入りました。初年度である2021年度を振り返ると、新型コロナウイルスの影響が未だに尾を引く中、業績につきましては當社発足以來最高益となりました。資源価格の上昇に加え、「中期経営計畫2017」以降に実行した新規投資からの収益が貢獻し、稼ぐ力が著実についていることを実感しています。
「中期経営計畫2023」で掲げた注力領域への規模感ある投資実行に加え、デジタルを活用した新たなビジネスモデルの創造や既存事業の変革による価値創造も著実に進展しています。人材戦略の面では、「多様性を競爭力に」をテーマに社員の個性や強みを最大限に活かすための環境づくりを行っています。また、事業を通じた脫炭素社會の実現への挑戦と、サプライチェーンを含めた人権尊重への対応により、事業と社會のサステナビリティを推進しています。これらの取り組みにより2030年に當社の目指す姿である『事業や人材を創造し続ける総合商社』に向け、持続的な価値創造を実踐する中で、結果として「中期経営計畫2023」の定量目標の1つであるPBR1倍超につながっていくと考えております。
ロシアによるウクライナ侵攻をはじめとした地政學リスクを含め、今後も著しい環境の変化が想定されます。當社ビジネスにおいても、絶対的かつ不変なものはなく、常に変化していかなくてはなりません。多様なリスク、変化を機會と捉え、「マーケットインの徹底」、「社內外での共創と共有の実踐」、「スピードの追求」により競爭優位の獲得と事業の成長を追求し、併せて必要となる組織や人材の変革を継続することで、成長の実現を通じた持続的な価値創造を実踐していきます。
2022年6月
代表取締役社長 CEO